人工衛星から送信される測位信号で現在地を知ることができるカーナビ

高性能かつ低価格の機種が相次いで開発されたことから、車社会の日本で大きく普及したカーナビゲーション・システム(以下、カーナビ)は、DVDなどに記録された地図データと、人工衛星が発する電波を基に走行中の車の現在地をモニタの地図に重ねて表示します。

カーナビを利用するためには、人工衛星から電波を受信するアンテナや電波を元に位置を特定するコンピュータ(カーナビ本体)、地図データを読み込むDVDまたはCD-ROMドライブ、地図を表示するモニタが必要となります。

最近は安価で高性能の商品が増えました

カーナビが受信している電波は、GPS衛星から発せられています。カーナビや携帯電話で使用されているGPS(全地球測位システム)は、米国防総省が運用するGlobal Positioning Systemという衛星測位システムのデータが民間にも開放されたことで実現しました。衛星測位システムは、複数の人工衛星から送信される測位信号を受信して、地球上の受信位置を知ることができます。

現在、およそ30個のGPS衛星が打ち上げられており、衛星の軌道と、衛星に搭載されている原子時計の正確な時刻データが送信されています。受信側は、数個の衛星から電波信号を受信して、その電波の時間差からそれぞれの衛星との相対的な距離差を計算して、その交点を求めると位置が定まります。