電波を世界各地のアンテナで受信して、到達時間の差で距離を測定

日本列島は、北アメリカプレートとユーラシアプレートに跨るかたちで存在していますが、そこに太平洋プレートとフィリピン海プレートが潜り込んでおり、互いに移動しています。そのため、太平洋プレート上に位置する島、例えばハワイ島(日本から約5,700kmの距離)は、毎年6cmずつ日本側に移動しているとされています。

この非常に僅かな距離の差はどのように測定されているのでしょうか? 実はここにも電波が活用されており、VLBI(超長基線電波干渉法:Very Long Baseline Interferometry)という方法で大陸間の移動が観測されています。

茨城県つくば市北郷にあります

これは、数十億光年の彼方にある電波星から放射される電波を、世界各地のアンテナ(日本では茨城県つくば市にある「つくばVLBI観測局」)で受信して、その到達時間の差を計算するという方法です。

電波の到達時間の差は1/100億秒まで測定できる時計を使い、時刻差からアンテナを設置している場所間の距離を求めています。この測定で移動を監視することにより、例えばハワイは年間6cmで日本に近づいているということが分かります